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日本の夏にクールビズが定着していく可能性は高い

2005年に始まって、その年の流行語にもなった「クールビズ」。あなたの職場では導入されましたか?帝国データバンク「クールビズに対する企業の動向調査」(2007)では「開始している」が41・8%にのぼったそうです。また、デパートやアパレル企業が積極的にアピールした結果、男性ファッションに対して注目が集まり、大きな経済効果も生みました。クールビズはもともと、より涼しい服装をして冷房を抑え、地球温暖化の防止に役立てようという趣旨で始まった運動ですが、温暖化防止をあえて前面に出さず、新しいファッションとして呼びかけたことが成功の秘訣だと思います。温暖化はこれからますます進むといわれていますし、日本の夏にクールビズが定着していく可能性は高いでしょう。

若さという真綿で包まれているときは、どの人も美しい

若さという真綿で包まれているときは、どの人も美しい。太っていても痩せていても見苦しくない。ところがその魔法(ホント、短い間の魔法みたいだ、過ぎてみれば)が解けると、被い隠されていた欠点が如実に表れ出す。それはもう容赦なく。私くらいの年齢になればそれをもじたばたせずに受け入れる許容力が出てくる(そうしなければ仕方ない。ここに至るまでは自分を騙したり、嘆いたり、そしてそれはどんどん加速を付けて進行していくのだから恐ろしい。例えば、よく似た母子を見かけたとする。娘のほうは二〇歳くらいで、目と目の間が少し広くて、クリクリした瞳が可愛い。エラが張ったところも個性的で若々しい。一方、母親のほうは四五歳くらいと仮定。目と目が離れ、その瞳は窪み、複雑になる、頬がこけた分エラだけが強調されて、とまあ残酷だけど極端にいえばこうなってしまう。それは顔だけではなくて身体つき、動作までもが同じこと。若い娘を持っている私には痛いほどよく分かるのだ。

スーツの存在意義は?

イギリスのデザイナーのサー・ハーディーエイミスも、スーツの存在意義はその血脈を守ることこそにある、という立場を表明している。スーツも往時のジェントルマンのスーツのカットやボタンを守ってきた。この血統をもって、二世紀にわたり威信(プレステージ)を保てたのである。スーツを過激に変造してみるといい、そのパワーも価値自体も破壊することは必定だ。シングルの上着の前裾のカーブをなくせば、スーツの血脈は消し去られ、そしてパワーは弱まり、カジュアルウエアのなかに埋没していくことになるのである。(『ハーディーエイミスのイギリスの紳士服』、森秀樹訳、一九九七年)では、伝統をほぼ百パーセント踏襲しているスーツが最も高い評価を得るのかといえば、実は全然そうではないのである。そしてその点こそが、二十世紀を通してスーツの進化と普及をあと押ししてきた原動力なのだ。伝統に敬意を払うのはおそらく最低限の条件である。その上で、さらにオリジナルで新しい解釈が加えられているかどうか。伝統十オリジナリティ、これがセットになって、はじめて次世代へと生きながらえる可能性のある、力強い服となる。


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